冬の寒さが和らいで来ると、至る所で海開きが始まり、本格的な夏が始まります。
海といえば海水浴、マリンスポーツ、海の家、場所によってはライブなどもあり、暑い夏を吹き飛ばしてくれるパワーがありますね。とっても楽しみです。
今回は海開きがどうやって決められるのか、全国の海開きはどれくらいのタイミングなのか、海開きにちなんだ豆知識などをご紹介します。
それではスタート!
海開きはどうやって決めているの?
海開きは各地の海水浴場の基準において、安全に遊泳できるかどうかを基準に決められています。そのため各地、年度で海開きのタイミングは異なります。
もちろん遊泳としての海開きなので、サーフィンを楽しむ人は一年中海に入っていますよね。海開きは基本的に海水浴場として、監視員、ライフセーバーの配置、サメ、クラゲなどから海水浴者を守るネットの設置などの安全対策、駐車場、海の家などの更衣室やシャワー施設などをいつから設置するかで決められます。
毎年の傾向でいつくらいという目処が各海水浴場で設定されていて、そこに向けて天候や気温などでいつが海開きかを決めているんですね。
単に水温などで決めているわけではなく、それぞれの海水浴場がどれくらいのタイミングで海開きをしているかで判断した方が良さそうです。
沖縄の海開き
全国でも一番早く海開きをするのが沖縄。さすが日本最南端の県ですね。
沖縄は毎年3月から4月にかけて海開きをします。まだ本州では肌寒い頃です。最も早い地域では3月末に海開きがあります。同じ島でもビーチによって日にちが異なります。おそらくイベントなどの兼ね合いもあり、各ビーチで日程を決めているものだと思います。
早いビーチで万座ビーチが3月の中旬あたりから海開きを始めます。
ちなみに3月から4月にかけての沖縄の水温は21℃から23℃程度、入れる事は入れますが、まだ寒いくらいですね。
実は沖縄の海で泳いでいる人はほとんどが観光客で、沖縄県民の皆さんはそこまで海水浴をしないってご存知でしたか?
山が近くにあると登山をしないように、東京にいると東京タワーにあまり行かないように、沖縄の方々も日々海がそこにあると、あえて海水浴とならないのかもしれませんね。
昔から沖縄の人たちにとって海は神聖な場所として捉えられていた事も由来しているかもしれませんし、危険回避のために遊泳ができない場所もあり、そういった事も理由かもしれません。
九州・本州の海開き
九州・本州の海開きの時期は6月下旬から7月上旬にかけて行われるのがほとんどです。
ちなみに九州は6月末から7月初旬にかけて、本州は7月初旬から中旬にかけてが多いようです。もちろん水温が低くても海の家のイベントなどの兼ね合いで早めに海開きする海水浴場もあります。
和歌山県にある南紀白浜海水浴場は本州の中でも海開きを5月のゴールデンウィーク中に実施していた海水浴場で有名でした。地域の観光地と話題作りとして早く海開きをイベントとともに行なっていましたが、やはり寒いためか最近は7月に変更しているようです。ちょっと残念ですね。
北海道の海開き
北海道の海開きは7月下旬から8月にかけて行われる事が多いようです。さすが最北端だけあって海開きのタイミングも遅いですね。夏でも涼しいのが北海道の魅力なので、キャンプやバーベキューを一緒に楽しむ事が多いようです。海水浴場にもキャンプサイトが併設されている場所が多いようです。
各地の海開きまとめ
ご紹介した海開きのタイミングを一覧にまとめます。
沖縄・・・・3月から4月
九州・本州・6月下旬から7月上旬
北海道・・・7月下旬から8月
山開きはどうなの?
海開きがあれば山開きもあります。元々日本ではこの山開きが最初にあったと言われています。海開きは山開きに習って行われるようになったんですね。
山は古来より神聖な場所として、信仰の対象となっていました。
決められた期間しか山に入る事が出来ませんでした。場所によっては女性の立ち入りを禁じられていた山もあったそうです。
それが形を変え、現在は安全であるかを確認してから登山出来るように、山開きの行事を行なって登山が行われています。
ちなみに日本一の富士山の山開きは吉田口(山梨県側のルート)と富士宮口、須走口、御殿場口(静岡県からのルート)で山開きのタイミングが異なります。
まとめ
海開きは海水浴客が安全に、事故のないように海水浴場が定めた行事です。それ以外の時期に海に入る事を禁止されているわけではありませんが、監視のない中での遊泳は自己責任でですので慣れていない方はやめたほうが良いです。
ちなみに最近は遊泳時間も決められている海水浴場が多いですね。早く入りすぎて放送で怒られた経験があります。
また昼の時間や一定のタイミングで海から出て休憩するように指示されることもありますので、事故防止のためにルールに従って海水浴を楽しみましょう。
くれぐれも事故がないように、海水浴を十分に楽しんでください。
それでは。