日中の時間が最も長くなる夏至、2019年の夏至は6月21日になります。夏至といっても昼の時間が最も長くなる日として認識されていますが、何故最も暑くないのか、夏至はどんなことをするのか、世界に見た夏至など、詳しく調べてみました。
2020年の夏至とそれ以降の夏至はいつ?
夏至は中国から伝わった二十四節気が元になっています。この二十四節気の中で最も昼が長いのが夏至です。逆に昼が最も短いのが冬至ですね。
2020年の夏至は6月21日(日曜日)です。この日は
札幌 日の出 3:55 日の入り 19:18
東京 日の出 4:25 日の入り 19:00
名古屋 日の出 4:38 日の入り 19:10
大阪 日の出 4:45 日の入り 19:14
那覇 日の出 5:38 日の入り 19:25
※2017年度の夏至の日の出と日の入りの時間
といったタイミングで太陽が動きます。冬の日の出、日の入りを考えるとかなり長く感じますよね。実に「14時間35分」間も太陽が出ているんですよ。6月は梅雨時期なので曇りが多く、実際に日中が最も長い感覚がないのは梅雨の影響もあるかもしれません。
夏至は大体が6月の21日か22日となります。今年はいつが夏至なのかなと調べる際、こんな調べ方があるんですよ。
西暦を「4」で割ったあまりが「0、1、2」の年は21日、「3」の年は22日
まあこれは目安のようなものなので、該当しない年もあるようです。大体21日か22日と覚えておけば良いと思います。非常に正確な日数の算出方法がこちらのサイトで紹介されていますので参考にしてもよいと思います。
昼が一番長いのに何故最も暑くないの?
昼の時間が最もながく、14時間もあるのであれば一年で一番暑くなるのではないのかと思う方もいらっしゃるかと思います。私も同じことを考えたことがあります。最も昼が長い割にはそこまで暑くないですよね。
それは住んでいる地域の日照量の蓄積によって気温は上がるからなのです。冬至をさかいに日照量が徐々に増加していきます。夏至に日照時間が最も長くなり、蓄積していく日照量の影響で夏がやってきます。そして8月、9月が最も暑くなるのです。
夏至はどんなことをする
夏至は特別なイベントはありませんが、地域によってお祭りや決まったものを食べるなど、その土地の風習があるようです。それは日本での夏至の時期、田植えが始まる時期だったので、田植えが終わり、食べ物をお供えしたり、決まったものを食べるという風習が現代に伝わっているものと言われています。
- 関東地方、奈良
半夏生餅:小麦粉ともち米を混ぜて作る餅。小麦が6月に収穫されるため、旬なものとして食べられていた。 - 関西
タコ:タコの足を稲の根に見立てて。 - 京都
水無月(みなつき):こちらは田植えは関係なく、神道の儀式的な意味合いがあるようです。 - 香川
うどん:田植えが終わり、ねぎらいとしてうどんを食べられていたからのようです。
地方によって食べるものは異なりますが、昔から夏至を特別な日として捉えていたようですね。
世界の夏至の不思議
最も日照時間が長い日として日本では夏至と言われていますが、古代でもこの日を特別として捉えられていたのか、古代建造物と夏至と密接に関係していると言われている建造物がありますのでご紹介しましょう。
- ティオティワカン(メキシコ)
紀元前2世紀ごろから7世紀ごろまで繁栄した都市。複数のピラミッドがあるが、最大のピラミッド「太陽のピラミッド」では、夏至の日限定でピラミッドの正面に太陽が沈むように設計されている。
- ピラミッド(エジプト)
クフ王のピラミッドは夏至を始め、冬至、春分、秋分の日それぞれに動く影が決まっていて、1年の暦を影の形で判断していたという説がある。
- 白夜(フィンランド・アイスランド地方)
北極圏に近いこの地方では、夏至の時期、白夜と言って24時間太陽が沈まない現象が起きる。
世界で夏至は特別な意味を持っていたことがわかりますね。もちろん日本の日付とは異なる日付で日照時間が最大になります。